グリシンの効果

グリシンは、非必須アミノ酸の一種です。
私たち人間のカラダを構成する成分の6割は水分で、2割がたんぱく質、残り2割が脂肪などとなっています。
筋肉や皮膚などを形成するたんぱく質は、たくさんのアミノ酸が集まって合成されているのですが、体内では作り出せない必須アミノ酸と体内で合成される非必須アミノ酸があります。

 

必須アミノ酸は食事から摂取しなければいけませんが、非必須アミノ酸は、とてもありふれたアミノ酸で、身体のあらゆる場所でたんぱく質の構成成分として存在しています。
アミノ酸の中で最も分子量が小さく、また、最も古いアミノ酸とされています。
このありふれたグリシンには、睡眠の質を改善してくれる効果があることが、とある実験から偶然に発見されました。

 

新薬の有効性を確認するためには、何も効果のない偽薬と調べたい薬の効果が比較されます。
通常であれば、小麦粉やブドウ糖などが使用されています。
とあるアミノ酸の試験が2002年に実施されたのですが、このとき使用された偽薬がグリシンです。
身体のあらゆるところにあるグリシンですから、特殊な働きもないものだと思われていたのです。
しかし、この試験の参加者からある異変が確認されます。
効果を調べたいアミノ酸と、偽薬のグリシンを参加者に毎日飲んでもらったところ、ある一人の参加者がグリシンを飲んだ翌日はとても体調がよく身体のだるさもないことが分かり、それからグリシンの睡眠改善効果についての研究がスタートしたのです。
その後の研究でグリシンには、寝つきを良くする効果や目覚めが良くなる効果、ぐっすりと眠れる効果があることが分かっています。

グリシンが多く含まれる食品

たんぱく質を構成するアミノ酸の一種であるグリシンは、肉や魚などの動物性たんぱく質に多く含まれています。
たんぱく質の塊である肉類には豊富なグリシンが含まれています。
豚や牛、鶏肉など、どの種類にも豊富に含まれていますが、特に牛や豚のひき肉に多く含まれています。
魚介類では、カツオ、鰹節に特に多く含まれています。
また、畑のお肉とも言われる大豆にもグリシンが豊富で、大豆や湯葉、豆腐やきなこなど特に多く含まれています。
寝つきが悪い、目覚めが悪い方は、これらの食品を意識して摂るようにしてみてください。